【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第49章 *また逢えた……【虹村修造】*
そしてまた訪れる無言の時間。
今のはマズかったか…?
やっぱ困らせるだけだったのか……。
何も答えてくれないの手首を握ってる今の状況が虚しくなってきた。
このままでいたら何れ振り払われてしまうかもしれない。
想像しただけで苦しい。
「……わり、なんでもねぇわ」
「……」
「掴んで悪かった。じゃーな」
「どうして……」
「あ…?」
「どうして貴方は……まだ私を……」
「……それ言っちゃお前が困んだろ」
「ううん……」
「無理すんなよ。もういいから帰れ」
今日はヤケ酒決定だな……。
こいつの事忘れられるくらい呑み明かしたいくらいだ。
と出会った時
にコクった時
とキスした時
と重なった時
たわいない日常も……あの別れも、全て頭から消えてくれたら……
もう苦い思いはしなくて済む。
「……会えるかもって思った」
「あ?なんだよいきなり」
「空港で働いてたらいつか…!いつか貴方に会えるかもしれないって思ってた…!」
「なっ……」
「毎日波の様に押し寄せるお客さんの中から見つけ出すのは難しい……。それでも私は会えるって信じてました…!」
「お前……それじゃあ……」
「ずっと待ってた……ずっとずっと……それでやっと昨日私は……」
「っ……」
「修造……貴方を見つけた…っ」