【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第49章 *また逢えた……【虹村修造】*
「早かったな。上がれ」
「は、はい。お邪魔します」
無事に呼び出し成功。
忘れ物預かってるから取りに来れるか?って聞いたら即答でOKだった。
それでやって来たこいつの顔は昼間見た時と同じ。
あの時と違って、今はかなり近くで拝見出来る。
ケバくない清楚な化粧で本当に可愛い。
ますから……とかいうやつを塗ってるんだろうけど睫毛がやたら長い。
ふぁんでーしょん……っていうのを付けているんだろうけど肌が綺麗。
くちべに?ぐろす?とかわけ分かんないものをのせてるから唇が色っぽい。
「っ……やべ」
ずっと見てるとやっぱりオレは照れて顔が熱くなる。
靴を脱いでるに見られないように脇見して、突っ込まれる前になんとかクールダウンさせた。
「虹村さんどうしたんですか…?ほっぺ赤いですよ」
とか言われると余計に恥ずかしいし。
「って言われてんじゃねぇか!」
「え?」
「っ……なんでもねぇよ。奥行くぞ」
「はい」
結局突っ込まれ、そして1人でも突っ込み……
かなり恥過ぎて、折角冷ましたのにまた熱篭ってしまう。
ついでに言えばただポーチを返すだけで良かったのに、を部屋の中へ招き入れてしまって少々テンパる。
こんなにあっさりと上げて大丈夫だっただろうか。
「ありがとうございます。やっぱり忘れて行ってたんですね。良かった、捨てないでくれて」
「女ってのは顔が命なんだろ?」
「そんな。接客の仕事ですし、ある程度は化粧してないと失礼になるからやっているだけです」
「……そうなのか?」
「はい」
大人の男女が部屋で2人きり。
何があってもおかしくないこの状況。
自分達には何かあっちゃマズいのに、今こうして昔みたいに話せている事が嬉しくて……
このまま元に戻れたら……。
って思ってしまうオレはズルいだろうか。