【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第49章 *また逢えた……【虹村修造】*
「っ〜…!」
そしてその日の夜。
オレはスマホと、が忘れて行った化粧に使うらしき道具が入ってるポーチ。
こいつらとかれこれ数時間睨めっこしていた。
女の身嗜みなんて分からない。
けどこれがないとダメだって事は理解してた。
だから昼間届けようとして空港まで足を向けたのに……
『お待たせ致しました。チケットを拝見させて頂きます』
どういう訳かビシッと綺麗にキマってたあいつの顔を見て……オレは照れて何も出来なかった。
元々可愛い顔してんのに……手を加えられちゃそれが倍増する。
正しく着衣した制服に、何かを塗ったであろう濡れた唇。
あそこに居たのはオレの知ってるじゃない……全く知らない大人の女だった。
「けど返さねぇと今後困るだろ。呼び出さねぇと……」
それに比べてオレは何も変わってない。
多分昔のまま。
相変わらず目付き悪りぃし、言葉も悪い。
こんな自分じゃあいつには釣り合わない……。
そう感じた。
「出ろ……早く電話出ろ…!いや出るな……まだ何言っていいか考えが纏まっ、」
「はい、です」
(出やがった!!)
「もしもし…?」
「お、おー。オレ」
「はい…!お電話ありがとうございます!」