【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第49章 *また逢えた……【虹村修造】*
虹村side
【番号は変えていません】
「……」
オレはちゃんと見た。
お前からのメッセージ。
薄い紙だし、手に取ったら透けて見えるんだから気になる。
そしてこのメモの意味は……連絡待ってますって事だろう。
オレが消してないなんて保証はないのに。
けど大丈夫。消してねぇよ、お前の連絡先は。
今でもスマホに入ってる。
「つってもなー……何話したらいいかもう分かんねぇ……」
夕べは作業してたし、それなりに会話出来た。
けど改めてとなると……全く思いつかない。
「元気か?」って聞いてもしょうがねぇ。
「今何してる?」っても聞いてどうすんだって話だ。
素直に「会いてぇ」なんて零したら……困惑させるだけになる。
こんなメモで舞い上がってたら、突き落とされた時のダメージは尋常じゃないだろう。
え、マジで?って考えは切り捨てだ。
「まーとりあえず……有難く食っとくか」
飯なんて買わなくて良かったのに。1人で買いに行けるわ。
そう思っても口にホイホイ運ぶオレ。
あいつの優しさが身に沁みる。
コンビニの飯だけど、朝から温かい気持ちなった。
「……あ?あれっての……ポーチか…?」