• テキストサイズ

【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】

第48章 *もう会えない……【虹村修造】*




言いたくない事を言った時の心苦しさは尋常じゃない。

お前は自由だという事は……別れようと言っているのと同じだ。


オレはに鍵を付けたまま行きたくない。
何万キロも離れているアメリカと日本じゃ……幾ら想い合っていても厳し過ぎる。



「……もうオレの事は忘れろ」

「嫌です!忘れたくない…!ここから想ってちゃダメなんですか?!」

「ダメだ。辛い思いすんのはオメーだぞ」

「私なら大丈夫です!修造じゃなきゃ嫌だ…!」

「っても会えねぇだろ!オレに会えなくてもお前はそれで平気っつーのか?!」

「はい!!」

「っ……なんでだよ……」



こいつが浮気するような奴じゃないのは分かってる。

コクられても「私には虹村先輩しか考えられないないので」って決まり文句みたいに言って断っていたらしい。


「何言ってんだあいつは!」なんて怒ったフリをしたりしてたけど……本当は嬉しかったんだ。


オレは目つきが怖いからってよりはコクられた事はない。
けどやっぱ似たようなセリフを言って断ってた。


〝オレには大切な女がいるから〟


を思い浮かべてこれからも言い続けていきたい。

だけどいつ迎えに行けるかも分からない中で、ずっと〝虹村の彼女〟っていう肩書きでこいつを拘束していたくなかった。


なのにこいつは……



「忘れろなんて言わないで下さい…っ」



こいつは……オレから離れない。
/ 738ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp