【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第47章 *切ない試練【黄瀬涼太】*
「来てくれてありがとうっち……。オレも会いたかったっス…っ」
「ごめんなさいっ……」
「え…?どうして謝るんスか…?」
「私が……話っ、聞かなかったから……だから誤解したままこんな事にっ……」
「いいんスよ、オレが誤解されるような事したんスから。ごめん……」
「でもあれは涼太からじゃな、」
「っちはオレの事好きっスか?」
「え…?」
「そうっスよね?だから来た。ここに」
「っ……」
「謝罪より今はっちの気持ちを聞きたいっス。教えて……」
「ごめん」なんて言わなくていいのに。
でもっちが謝りたいっていうならオレは受け取る。けどそれは1回だけで十分だ。
もう過去に縛られるのはやめにしよう。
今の2人の気持ちを大事にしよう。
その口で「好き」って言って……
オレの耳に届けて、っち……。
「私…っ」
「うん……」
「別れた後もずっと苦しかったっ……」
「……うん」
「テレビの前で何度声に出しても貴方には届かなくて…っ」
「……うん」
「でも今なら届くよねっ…?言っても……いいっ…?」
「勿論」
「大好き…っ」