【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第47章 *切ない試練【黄瀬涼太】*
仕事はバラエティ番組のゲスト。
オレが狙うのはお題に沿ってトークをするコーナーだ。
勝手な真似をしたらマネージャーに怒られるだろう。
でもこれしかないんだ……。
「黄瀬君は中学高校とバスケをやってたんでしょ?」
「はい、なんだかんだ燃えて楽しかったっスよ!」
「有名だもんね。でも苦労とかあったんじゃない?」
「あー……まあちょっとバスケには関係ないんスけど……」
っち、今見てる?
ちゃんと画面の前に居る?
見てる事を信じて言うから……チャンネル変えないで最後まで聞いて欲しい。
今から言う事は全てお前の事。
っちを想って話すから……
届け、お前の元に……。
「オレ中学の時から付き合ってた子がいたんスよ」
「えー!ちょっと待っていきなり恋バナ?!何、まだ付き合ってんの?!」
「いえ、今は付き合ってないっス。オレが原因で言い合いになっちゃって。自分が嘘ついて彼女を傷付けて……今日まで毎日悔やんで来たっス」
「って事はその子は黄瀬君の忘れられない人って事だよね?これ結構話デカいよ!黄瀬君人気あるから」
「それで……ちょっとカメラ借りていいっスか?」
「黄瀬君からその人へメッセージ?」
「はい」
「分かりました。なんだか凄い展開になってますが…!では黄瀬君、どうぞ!」