【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第47章 *切ない試練【黄瀬涼太】*
黄瀬side
「同窓会…?」
仕事に行く前、ポストから何かが飛び出てるのに気付いて手に取ってみた。
差出人は赤司っち。
同窓会という名の集まりをするらしい。
「おっ、丁度オフの日じゃないっスか」
久々に皆に会いたいかも。
そう思って行く事を決め、手紙をカバンに押し込んだ。
赤司っちからのお誘いを断るのも勇気が必要だし。
それに黒子っちにとても会いたい。
何せ親友だから。
「まだ影薄そうっスね」
クスッと笑うオレはこの時、キセキと黒子っちだけが集まるものだと思っていた。
出席者の名前が詳しく書いてあるわけじゃなかったし、赤司っちが送ってきたのなら尚更そう思える。
でも違った。
オレは集まりの当日に目を見開く事になる。
「楽しみっスわ!」
けど何も知らないオレは呑気だ。
今日も収録頑張るぞって、まだ少し火照ってる瞼のまま気合い入れて。
まさか……分かるわけがない。
っちが来るなんて……。