【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第46章 *主将、鼻血を出す【笠松幸男】*
「謝んな。悪い事したわけじゃねぇ」
「はい、すみません……」
「だから謝んなって。今言ったばっかだろ」
「あ…!すみま…っ……えっと……分かりました」
「ああ」
このままココに居続けたら、オレは堪え切れなくなってを襲うかもしれない。
どんな恥も捨てて。
多分ないだろうと思っても、自分の中に蓄積されていく想いや欲が何をしでかすか分かったもんじゃない。
だからオレは立ち上がった。
帰る為に。
「先輩…?」
「帰る。あんまり居ちゃ迷惑だからな」
「えっ……もうですか…?」
「ああ。そろそろ親も帰るだろ?」
「ま、待って下さい…!行かないで……」
けど制服を……掴まれてしまった。
立ってるオレに対してこいつは座ったままだから、上目遣いの威力が尋常じゃない。
しかも泣きそうになってるから……振り切る事が出来なかった。
どうしてそんなに悲しそうなんだろう。
明日また会えるのに。
「我儘言ってすみません……でも離れたくないんです……。まだ……」
「けどお前……」
「寂しい……」