【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第46章 *主将、鼻血を出す【笠松幸男】*
「実はこの前の練習試合の時写真を撮ったんですよ」
部屋に通されて、胡座をかいて固まるオレにはそんな事を言ってきた。
どうやらそれを見せたくて誘ったらしい。
学校に持って行くのを忘れたと付け足していた。
テーブルに広げられた写真には当然ウチの連中が写ってるわけだけど……
その殆どがオレだった。
「オレ多くねぇか?」
「あ……かっこ良くてつい……。先輩が1番輝いて見えるから……」
「っ……そうやって恥ずかしい事サラッと言うなよ」
「すみません。でもこれ!スリー撃ったところを上手く写せたんです!」
「でも姿勢がブレてんな。入らなかった時のだろ」
「はい……。で、この後先輩、何故か黄瀬くんを蹴ってました」
「その写真まであんのかよ」
確かその時……
『先輩!っちが近くで見てるからって肩に力入り過ぎっスよ!かっこいいとこ見せたいのはわかるんスけど痛っっっ!!』
『うるせぇシバくぞ!集中しろ!!』
『だからもうやってるじゃないっスか〜!』
……って黄瀬に言われて蹴ったんだ。
来ていたのは知ってたけど、試合は試合で集中してたから特に気にはならなかった。
まあ……黄瀬がの名前を出したからつい姿を探してしまったオレがいたけど、見つけた瞬間手を振りながら笑ってくれて……
そこからは絶好調だった。