【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第46章 *主将、鼻血を出す【笠松幸男】*
お前しかいねぇだと?!?!
と、心の中で叫ぶオレ。
それでは益々身体が硬直する。
2人きりという事は、お互いが寄り添ってあんなコトやこんなコトをするのかと考えてしまうから。
そんな恥ずかしいコトを速攻で連想するオレはやはり男か。
「やだ先輩……顔真っ赤ですよ…?」
「なっ、なってねぇ!普通だ!」
「そうですか…?ならどうぞ。狭いですけど」
「あ、ああ……そうだな……」
だからって帰る事も出来ず、玄関前で棒立ちしてるわけにもいかないから……オレは勇気を振り絞って足を踏み出した。
鍵をかける音と自分の鼓動がハモって肩をビクつかせてしまう。
おまけにしっかりと家の中は真っ暗で、本当に親は居ないんだと実感させられた。
「早く上がって下さい!こっちです!」
「お、おい引っ張るんじゃねぇ…!」
「すみません…!ついはしゃいでしまいました……」
とりあえず部屋に入るくらいは大丈夫だろう。
オレはまだに良からぬ事をするなんて無理だし、こいつも性格から考えて言い寄ってくる事はない筈。
ただ話して帰るだけ。
そう言い聞かせて、オレはの部屋まで足を進めるのであった。