【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第46章 *主将、鼻血を出す【笠松幸男】*
あーもう可愛い。
照れ臭そうに言うとか反則だ。
ここはお願いを聞くべく頷いてあげるべきなんだろうけど……オレには一つ気がかりがあった。
「こんな時間から行っていいのか?」
「はい。問題ないですよ」
それは時間帯。
親も居るだろうし、夜に男が上がり込むのは良くないと思った。
けどにこやかに大丈夫だと言うに、つい「そうか」と首を縦に振ってしまうオレ。
なんかとんでもない事をしてしまったように思う。
親に会っても精々挨拶くらい。
……じゃあその後は?
その後はどうなる?!
「ここです。どうぞ」
「あ、ああ……」
どうなるって……こいつの部屋に通されるに決まってる!
アレコレ考えてるうちに到着してしまったからまだ心の準備が出来ていない。
笠松幸男、足が動きません。
「あの……先輩…?」
「いやっ、その……き、緊張とかは別にしてねぇぞ!」
「大丈夫ですよ。私しか居ませんから」
「……は?!」