【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第46章 *主将、鼻血を出す【笠松幸男】*
(なんて……すげぇ緊張したな……。けど今となっては……)
「お疲れ様でした!」
「ああ、けどまだまだシメてかねーとな」
(普通に話せる……)
練習を終えたオレにニコッと微笑みかけてくれたを見て昔を思い返した。
疲れきった身体も、の顔を見れば和らいでいく。
こうして2人でいる時間が本当に幸せだ。
「流石主将、お厳しい」
って、クスクスと笑うこいつを見て隠れてドキリ。
……なんて事はなく堂々とドキリ。
まともに話せるようにはなっても、の起こすアクションに毎回胸高鳴らせてしまう。
女としてのレベルが高いから尚更。
「っ……まあな」
「あっ、そうだ。今日時間あります?」
「時間か?あるけど……」
「もし良かったら……ウチ寄って行きませんか…?」
かなりの話の変わりように目を見開くオレ。
……誘われた。誘われてしまった。
お互いの家なんて行った事ないから凄く焦る。
何で誘ったんだろうとか、
家で何するんだろうとか……そんな考えがオレの頭の中を埋め尽くす。
「家ってお前……」
「すみません……。でもまだ一緒にいたいから……」