【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第46章 *主将、鼻血を出す【笠松幸男】*
『笠松先輩?ビックリしました、電話だなんて初めてですね』
が言う通り、今回のコールが初めてだった。
メールで言ってしまおうかとも考えたけど……それじゃちゃんと想いは伝わらない。
好きだと相手に伝えるなら……
しっかり声に出せ…!
『あー……ひ、暇っつーか……今平気か…?』
『はい。大丈夫ですよ』
『その……お、お前さ……』
『はい…?』
『すっ、すっ、す……』
『す…?』
『すっ、好きな奴とか……いんのか…?』
『……ええっ?!』
耳が痛い……。
モロ鼓膜に直撃した。
それにしてもいきなり過ぎただろうか。
他に話題を出して、それとなく聞いた方が良かっただろうか。
……と言っても自分にある話題はバスケくらいで、女子が好みそうな話には疎過ぎた。
そもそもまともに会話なんてした事がない。
初めての女との会話が……まさか告白だなんて、自分でも驚きだ。
『ど、どうしたんですかいきなり…!』
『大事な事なんだよ』
『大事……ですか?どうして……』
『お前に……い、言いたい事がある』
『何ですか…?』
言え!オレ!!
『っ…!お前の事が……好きだ』