【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第46章 *主将、鼻血を出す【笠松幸男】*
『〝な〟が……〝な〟がねぇ……。何だよ〝迷惑じゃい〟って……どっかのジジイかっての……』
【すみません……そりゃ迷惑ですよね……】って返事が来たから『は?』と思い、急いで送信履歴を確認してからの……今の発言だ。
こっちはそんなつもりで打ったんじゃない。
送り直さなければ。
本当の気持ちじゃない上に、アホな文を送り付けたままにしておく事は出来ない。
【今のは間違いだ。迷惑じゃない】
『やべ、謝ってねぇ』
【悪りぃ】
『よし』と、やり切った感満々で置けば直ぐ鳴るオレの携帯。
『だから早えよ!』って1人部屋で声を上げてしまうも……どこか楽しんでる自分が居た。
面と向かってじゃ話せなくても、これならある程度は会話出来る。
普段じゃありえない。
【そうだったんですね、良かった……。じゃあ先輩が暇な時にでも送ります。あ、でもいつなら大丈夫ですか?お邪魔はしたくないので…!】
【気にすんな。別にいつでもいい。】
【ありがとうございます!では今日は遅いのでこの辺で。ゆっくり休んで下さいね!おやすみなさい(ρω*)ノ】
『顔文字きた……』
良い子かもしんねぇな。
たった数回やり取りしただけなのに早くもオレには好印象だった。
最後のメールに【おやすみ。】と返して大きく伸びをする。
送るってもいつ来るんだろうな……。
と考えながら、自分も布団に潜り込んだ。