【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第44章 *沢山のありがとう【黄瀬涼太】*
「はい…!」ってとびきりの笑顔で言われたものだから……
「かっさまっつせーんぱーいっ!オレもう大丈夫っスよぉおおいててて!!」
「気持ち悪いテンションで近付いてくんじゃねぇよ!シバくぞ!」
「もうシバいてるじゃないっスかぁ!蹴らないでー!」
オレ絶好調。
会いに来たとか本当に感激。
一緒に帰ってほしいなんて更に感激。
さあ残り張り切ってやるっスよ!って気合い入れたのはいいけど、結局あの嘘はなんだったのだろうとやっぱり気になってしまう。
ここに居るという事は帰ってないのか?
じゃあ学校で何してたんだろう。
……勉強?ならそう言えばいい筈。
嘘ついてまで隠す事といったら……
「告白?!」
「うるせぇ!!」
「痛っ!」
もうそれしかない。
っちは可愛いから当然だ。
……一体何処のどいつだ。
オレより先を越すなんて。
けどそれをオレに隠したって事は……恐らく知られたくなかったからなんだろう。
ここ最近のっちはオレと目が合うだけで赤くなっちゃってたし……さっきの発言も含めると期待する。
「会いに来た」「一緒に帰りたい」
そこに照れた顔のおまけ付き。
という事は……断ったって捉えて問題なさそうだ。
「笠松先輩!オレやばいっス!」
「何がだよ!」
「後はオレがきっちりケジメつけるだけみたいっスわ」
「良い顔してわけわかんねぇ事言ってんじゃねぇ!」
「あー!だから痛いっスよー!」