【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第44章 *沢山のありがとう【黄瀬涼太】*
「黄瀬くんってかっこいいですね。バスケしてる時は特に」
そして帰り道。
早速こんな言葉を頂いてしまったオレはテンション高い。
練習が終わって「送るっスよ」って申し出た時、悪いからと断られかけてちょっと凹んでたけど一気に復活。
まあ……オレがかっこいいのは当然なんだけどとか思う。
でもっちにそうやって言われると凄く嬉しい。
「体育館に来てくれたらいつでも見れるっスよ!」
「そうですね」
「どうっスか?明日も」
「え…?明日…?」
「っちが来てくれたらオレもっと頑張れるっス!」
これは本当だった。
実際今日そうだったから。
っちが見てるって思うだけで力が湧いて……ダンク炸裂しちゃったし。
それに……オレがバスケしてる所を見て、昨日の事を少しでも忘れてくれたらいいなって気持ちもあった。
何もなかったように振舞ってるっちだけど……心では相当傷付いてる筈だから。
「はい、迷惑じゃなければ……」
「ははっ!やった!絶対っスよ?」
「は……はい」
キラキラ笑顔のオレに対してっちは照れ臭そうに軽く俯いている。
ただでさえ見下ろしてしまうくらい小さいのに、その仕草で益々小さく見えて可愛い。
頭撫でたいって思ってしまう。