【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第43章 *あの約束の前に【宮地清志】*
「っは…ぁ、キヨ……おかしンン!」
「シッ!ちょっと黙ってろ…!」
「ん…?」
指での愛撫中、遠くで物音が聞こえて慌てての口を手で塞いだ。
不思議そうにオレを見上げるを視界に捉えつつ聞き耳を立てる。とにかく立てまくる。
足音からして1人。
母さんか父さんか……裕也か。
音だけでは判断出来ない。
「んんん!」
「うるせーな…!声出すな…!ハッ!」
がオレの手を退かそうともがいた丁度その時。
廊下側に面しているドアが……開いた。確かに開いた。
でも開けた人物は何故か中に入って来る事なく、静かーに閉めたのだ。
「ぷは…!あぁ……息すんの忘れた……」
「な、なんなの…?!」
「誰か帰って来た。母さんかもしんねぇ」
「え?!ま、マズいよね…?上がろう!」
「は?待てよ…!」
「ちょ!きゃぁ!」
ちょっと力が入り過ぎた。
足場が悪いのを忘れてを引っ張ったら……
オレ目掛けて落ちて来て、スッポリと腕の中に収まった。
折角静かにしてたのに今のこいつの軽い悲鳴で台無し。
けどさっき開けた奴はオレしか入ってないと思ってる筈。
が声を出さなきゃバレない……。
何より自分は脈打ってるし、ここで普通はやめるんだろうけど……
「ちょっと待ってろ」
「え…?」
正面から裸で抱き合ってしまったらダメだ、やめたくない。
だからオレは風呂場のドアを少し開けて……手探りで裕也が隠しておいたゴムを探し出し、1つ拝借した。