【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第43章 *あの約束の前に【宮地清志】*
「なっ!」
突如目の前に両腕が伸びて来たと思ったら……後ろから抱きつかれてしまった。
タオル越しとはいえ胸が当たる。
一緒に風呂に入る事……。
歳を重ねただけでこんなにドキドキするとは不思議だ。
昔は平気で入ってたのに。
「い、いいから離れろ!」
「ねぇキヨ……このまま聞いて…?」
「は?!何をだよ!」
「私……キヨの事好きだよ」
「なっ……」
「だから……お嫁さんにしてくれる…?」
こいつ……覚えてた。
あの時の約束を。
直ぐ忘れると思ってたのに。
しかもこんな際どい場面で言ってくるとか……ホント勘弁して欲しい。
「バ、バカかお前…!その前に段取りがあるだろ!」
「何…?」
「だからそれは……り、理解しろよ殺すぞ!」
「じゃあ……キヨも私の事好き…?」
もうこれは言うしかないパターンなんだろうけど……
照れ臭くて直ぐに言えないのがオレ。
大体場所がおかしいと思う。
オレが戻るまで待てなかったのだろうか。
こっちは全裸だし、は多分ガチでタオルの下は何も着てない。
狙って来たのか…?
いくらオレでも理性もたせる自信はない。
抱きつかれて密着しているから尚更。