【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第43章 *あの約束の前に【宮地清志】*
「だからぁー、何これ」
「公式だろ。覚えねぇと問題解けねーぞ」
あれから何年か過ぎ、お互い高校3年生になった。
テストが近いからって今勉強を教えてる所。
オレより頭は悪いから、毎回こうして泊まりで駆け込んで来る。
教える事に関しては別に問題はない。
もう慣れた。
けどいつからか……〝泊まりはやめてくれ〟と思うようになった。
それは面倒だとかそういうのじゃなくて……
オレがを好きになってしまったからだ。
「おい、オレはもう終わったぞ」
「えー!早いよ何で?!」
「お前がバカだからだろ。さっさと覚えろよ、焼くぞ」
「む!バカって言うなー!」
いつから好きだなんてそんなの覚えてない。
もしかしたら……あの約束をした時にはもうそうだったかも。
まあ、結婚は今だにシックリとは来ないけど。
まだ高校生だし。
けどただの幼馴染ってだけじゃ……色々不安だったりする。
「あ、スマホ鳴った」
「見てねぇでやれよ」
「高尾くんじゃん!何々〜?」
高尾だけが心配の種じゃないけど……いつ、何処で、誰に!!
……の彼氏っていうポジションを持って行かれるか分からない。
オレは幼馴染だから、と過ごす時間は多い方。
でも……
幼馴染じゃダメなんだ。