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【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】

第43章 *あの約束の前に【宮地清志】*


宮地side



小学生の頃、オレとはこんな会話をした事がある。



「私将来キヨのお嫁さんになる!」

「ハァ?!な、なんだよそれ!」

「だからぁー!私、キヨと結婚したいっ」

「何でそうなるんだよ!」

「キヨの事スキだからだよ!だからぜーったい私をお嫁さんにしてねっ!」



唐突に「キヨのお嫁さんになる!」って言い出したに、当時ガキながらもドキッとしてしまったオレ。


でも所詮小学生の戯言。
が本気で言ってるとは思えなかった。


少なからず女子はお嫁さんって言葉に憧れてるようだったし。
だからもその仲間なんだろうなって。


けど顔中の筋肉緩めまくってニコニコしながらオレを見て来たから……

何か答えてやんなきゃって思って、オレはこんな事を言った。



「その時になってお前がまだオレをスキだったらな」

「本当っ?!」

「スキだったらの話だよ」

「絶対スキだよ!やったぁ!」



期待させるのもどうかと思った。

けど泣くと色々面倒だから仕方なく。


結婚なんてそんなの雲の上の話というか……あの頃は全く興味なかったし、第一自分ももまだまだ子供だったから……


例えこんな約束をしても、は忘れると思ってた。
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