【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第42章 *オレとお前【青峰大輝】2*
「んん…っ!」
そんな身体を……を抱きしめたらもう止まらない。
別れたままになってるのに、顎持ち上げてキスしてしまった。
玄関前だっていうのも忘れて長く長く舌を絡ませ合いながら……をドアまで追い込む。
「抵抗しねぇのか……」
「するわけないよ……だって私……」
「なんだよ言え」
「でも……」
「……好きなのか、オレを」
〝うん……〟
答えるまでに間はあったけど、はハッキリとこう言った。
自分の胸にスーッと染み込んで来る。
けど広がれば広がる程苦しくなった。
こっちも吐き出してしまいたい想いが喉の奥まで出て来てるのに……クソみたいなプライドが邪魔をするのだ。
なのにオレの手はこいつの目元に伸びる。
涙を指で拭ってやっただけで嬉しそうに肩を竦めるが……愛おしい。
「バカが……何でまだ好きでいんだよ……」
「だって……」
「だりーって言ったろーが……」
「ごめんなさい……」
「ったく……ふざけんじゃねぇよ……」
がここまでオレを想ってくれているのに、自分からは返してやる言葉が出て来なくて情けない。
元々口に出して言うのは苦手だっていうのもある。
でも伝えてやらなきゃならない時だってあるものだ。