【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第42章 *オレとお前【青峰大輝】2*
さんside
大輝はどうなんだろうと次の言葉を待っていたら……また抱きしめられてしまった私。
強くしっかりと抱かれているけどどこか優しくて……「大輝も私と同じなんだ……」って思った。
「オレも好きだ。あの時は悪かった」と、全身で伝えてくれる。
「うんっ……」
だから私は手をその広い背中に回したんだ。
もっともっと近くに感じたくてこっちからも腕に力を込めると、大輝も私を引き寄せてくれる。
これだけでも幸せ過ぎた……。
「家入れろ」
「えっ…?」
「さみーだろうが」
でも更に幸せな時が私を待ち受けていたのだ。
中に入れろと言われて鍵を開けると、ドンと大輝に押し込まれ……そのまま手を引かれて自分の部屋まで連れて行かれた。
部屋のドアが閉まるなりまた私を腕の中に捕らえた大輝は「ったく……風邪引いたらどーすんだよ」と言う。
それは大輝自身の事じゃなくて、全て私の事を言ってるって分かってしまった。
だって私の背中を……摩ってくれている。
「大輝……」
「こんな筈じゃなかったんだけどよ……やっぱダメだわ」
「ダメ…?」
「やり直せ、オレと」