【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第42章 *オレとお前【青峰大輝】2*
更に時は過ぎてWC。
初日に赤司からメールを貰って、久々に中学の時の仲間が全員揃ってるというこの場所で……
黄瀬が……やたらウザい。
「青峰っち!まだヨリ戻してないんスか?!」
「あ?ったく、ピーピーうるせぇよ」
「早く戻さないと誰かに割り込みされるじゃないっスか!」
「ンだよ割り込みって」
「取られちゃうかもしれないって言ってるんスよ!」
「あいつが別の奴と付き合おうがオレには関係ねぇよ」
「じゃあ……オレ狙うっスよ?」
「……あ?」
黄瀬は急に真面目な顔で物事言う時がある。
でも普段のヘラヘラした態度も知ってるから……本気なのかカマかけてるのか判断しにくい。
けど例え本気でも冗談でも……狙うと言われるとこっちはつい反応してしまう。
やり直す気はないのに……。
「もういっぺん言ってみろよ黄瀬」
「だから、オレがっちを取っちゃうって言ってるんスよ」
「テメーなんかにあいつは落とせねぇよ」
「わかんねぇっスよ?案外イチコロかも」
「っ……てめぇ…!」
黄瀬が軽々しく「イチコロ」なんて言うから……胸ぐらを掴んでしまった。
テツ達が見てるのに……ここでもオレは〝あいつが好きだ〟と主張してしまう。
好きじゃないなら黄瀬と付き合おうがどうでもいい。
けど好きだから挑発に乗ってしまう。
付き合うつもりはないのにこうやってを守ろうとするオレは……迷惑者だ。