【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第41章 *オレとお前【青峰大輝】*
オレ峰side
暫くして……
オレが1番に才能を開花させた。
飛び抜け過ぎて、周りがどんどん戦意喪失。
もう……何が楽しくてバスケやってんだろうとさえ思った。
つまんなくて……練習もサボるようになって……
そしていつの間にか高校生になってた。
「大輝……れ、練習は?行かなくてい、」
「っせーな!いいんだよ」
「……そ、そっか。ごめん……」
に八つ当たりする程になって……ホント最悪だ。
こいつの事好きなのは今も変わらない。
寧ろ前よりハマってる。
なのに……今のオレじゃを笑わせてやる事が出来ないでいた。
いつもいつも困ったような顔にさせるか、悲しませるか……このどっちかだ。
の笑う顔が好きだから……また見たいと思う。
けどそうさせてやれない自分。
凄く腹が立った。
「じゃあ……また明日ね」
それに、昔は家までちゃんと送り届けいたのに……
今は別れ道までしかオレの足は動かない。
小さく手を振って背を向けるを……黙って見送る事しか出来なかった。
「おい」
「え…?」
「帰んじゃねぇよ」
けど今日は呼び止める。
そうした理由は……〝これが最後〟になるから。
オレじゃを幸せにしてやれない。
だったらいっそ……手放した方がいい。