【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第41章 *オレとお前【青峰大輝】*
キスくらいは何度かした事があった。
けど〝大人のキス〟をするのは今回が初めて。
いつ身についたか分からないけどやり方は頭に入ってる。
なのに……どうも上手くいってない気がした。
「わり…!今歯……当たったよな…?」
「大丈夫だよ…?」
「も、もう一回しようぜ」
「うん……」
舌を絡めるだけなのに何故上手く出来ないんだろうか。
歯が当たる。
また歯が当たっては歯が当たる。
自分があまりにも下手過ぎて呆れるというよりムカついて……
段々とムキになっていった。
「クソッ…!もう一回だもう一回…!」
「大輝…?」
「あ?」
「直ぐ上手になるわけない……だからそう焦らないで…?」
この時赤くなっていたの唇が目に入って……反省した。
どれだけガッツいてしてたんだろうと。
こいつが言ってる事は最もで……オレは何も言えなくなってしまった。
まだヤるには早過ぎたのかもしれない。
「私達には私達のペースがあるよ。ね…?」
「おう……わり……」
「ねぇ、大輝……」
「あ…?何だよ」
「やめようとか……言わないでね……」