【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第39章 *何が足りない?【高尾和成】*
真ちゃんが死んだ事は直ぐに知れ渡り、その事は当然ちゃんの耳にも入る。
存在を消してやったのに……もうこの世にはいない真ちゃんを想って泣くちゃん。
死んでも尚邪魔するあいつに激しく嫉妬する。
「あんま泣くと目ぇ腫れるぜ?」
「でもっ…!」
「オレがいるじゃん。もっと頼れよ」
「うぅっ…!高尾くん…っ」
「よしよし……オレはずっとお前の側にいるから……」
オレに抱きついてくれて嬉しい。
このまま連れ去りたいと思う。
誰にも邪魔されない場所まで。
なのに……この幸せをぶち壊す奴がもう1人いた。
「コラ、泣いてばっかいてもしょうがねぇだろ。焼くぞ」
「っ……宮地先輩っ……」
「あいつの分も今をしっかり生きろ。何かあったらいつでもいいから頼れ。な」
ちゃんの頭を小突いて撫でる宮地先輩もまた……憎くてしょうがない。
オレのちゃんに触るな。
近寄んな。声掛けんな。
こいつにはオレさえいればいい。
宮地先輩は……イラナイ。