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【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】

第37章 *オレと僕【赤司征十郎】2*




「征くんっ……征くんっ…!」



飛びつくようにオレに抱き付いてきたは泣いていた。

オレの服が涙で濡れて来るのがわかる。


自分に腕を回す権利があるのかと躊躇ったが……やはり愛おしい女を前にしてはそうせずにはいられない。


ちゃんとしたオレの意思で……をキツく抱きしめた。



「長い間待たせてしまったね……すまない……」

「ううんっ……いいの…っ」

「やっと抱きしめられた……ずっとこうしたかったよ……」

「うんっ……」



の頭に頬を寄せて、泣き止むまでオレはそのまま離れなかった。


小刻みに震えているの身体が切ない。
こんな目に合わせてしまったのはオレだ。

泣かせたくはなかったのに……。



「落ち着いたか…?」

「っ……ちょっと、だけ……」

「顔……見せてくれないかな……」

「やだ…っ、絶対不細工……」

「そんな事はないだろう……ほら、こっち向いて……」

「うぅ…っ」

「可愛いよ…………」
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