【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第37章 *オレと僕【赤司征十郎】2*
その日の夜。
ホテルでの宿泊だというのに……僕はを呼び付けて抱いた。
あの恐怖に滲んだ瞳が忘れられなくて。
何故僕をそんな目で見るのか……
お前は僕を愛しているのか……
今一度確かめたくて、此処でも飽きるまで求め続けた。
「征十郎……」
「何だ?」
「嫌いなら別れてる……なのにまだ征十郎の隣に居るのは……好きだからだよ…?」
「それはさっき確認した。もういい、すまなかった」
「分かってくれればいいの……ふぁぁぁ……眠い……」
「今日は此処で寝るといい。お前が眠るまで起きていてあげるよ」
「ん……ありがと……」
これは……嫉妬か…?
もう1人の自分に。
きっとは今でも僕の中に居る〝征くん〟を見ている。
同じ赤司征十郎だというのに一体何が不満なのか。
「征十郎……」
「どうした?」
「大好きだよ……」
そうやって微笑むお前は……どっちの赤司に向けている…?
僕にも分かるように説明してくれ……。