【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第36章 *ヤンデレ【火神大我】*
「分かったみたいだな」
「せ、先輩は…?どうなっちゃったの…?」
「あ?始末したに決まってんだろ」
日向の事もそうだが、にはもう一つ気になる事があった。
それは今だにポケットの中に入ったままの火神の右手。
さっき会った時からずっと突っ込んだままで出そうとしない。
「ね、ねぇ大我……ナイフ危ないから何処かに仕舞って欲しいな……」
「ああ悪りぃ、そうだよな」
「あっ…!」
やっと出て来た彼の手には勿論ナイフ。
そのナイフにも……何故か血液が付着していた。
火神の手も真っ赤に染まり、明らかに殺ったというのを物語っている。
その刃で日向を殺ったというのだろうか。
「ど、どうしたの…?」
「……ああこれか。見りゃわかんだろ」
「だっ……誰…?日向先輩…?」
「先輩じゃねぇよ。これは……お前が1番よく分かってんじゃねぇのか?」
黒子くんだ……。
日向じゃないならもうそうとしか思えない。
火神が現れたのは黒子が立ち去った方向からだったし、よくよく目を凝らして見れば……
水色の髪の毛が一本くっ付いている。