【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第36章 *ヤンデレ【火神大我】*
「きゃぁぁぁ!!」
「叫ぶなよ」
火神のマンションに着いて数秒後、は甲高い悲鳴を上げた。
何故なら玄関に血が染み込んだタオルが何枚も置いてあったから。
変に息が乱れ、その場から動けなくなったを火神は抱き寄せ……「誰殺ったか分かるか?」と聞いた。
「わ……わか……んない……」
「……は?」
だがが予想外の事を口にしたから火神は一気に不機嫌になる。
目元を暗くし、の肩に回していた手に力を込めて壁に押し付けた。
その衝撃で「うっ…!」と、彼女は小さく呻く。
「どういう事だよ。わからねぇって」
「だって……心当たりが……気を付けてたし……」
「今日頭殴られてただろ。忘れたとは言わせねぇ」
「頭…………あっ!」
日向先輩だ…!
はそう思った。
今日彼女は日向先輩に「ダアホー」って頭を小突かれていたのだ。
たったそれだけで傷付ける火神に恐怖を覚える。
コワイ……。