【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第34章 *ねーちゃん【高尾和成】*
相手は実の姉。
しかも寝てる。
そこを利用してキスしてる自分は本当に最低だと高尾は思った。
でも衝動を抑えられない。
舌が入る、手が伸びる。
高尾は苦しかった……。
「ん……え……か、和……?!」
「ねーちゃん……」
「何でここに居るの?!」
「ねーちゃんオレ……すげぇしんどいわ……」
「何…?どうした?」
「好きになっちまったんだよ……。お前の事……ねーちゃんとして見れねぇわ……」
が起きても焦る事なく、とうとう想いを打ち明けてしまった高尾。
は寝起きの頭で必死に思考を巡らせ、数秒遅れで事情を理解した。
「アンタ……何それ本気…?私はアンタの、」
「へへっ…!なーんてな!ビビったっしょ?!」
「え…?」
自分がマジだって本当に分かってしまったらまでも苦しめてしまう……。
そう思った高尾は笑って冗談で片付けようとした。
でもその笑顔は無理やり作られた笑顔。
そんなぎこちない表情を見たは高尾の心境を悟った。
「……そっか、私は姉として見られてなかったってわけか」
「だから今のはじょーだんだって!」
「私にウソは通用しないよ。本気なんでしょ…?私の事……」