【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第34章 *ねーちゃん【高尾和成】*
「あっれ……」
洗面所に行くには姉の前を通らなければならない。
高尾の視界に入ったのはちょっと開いてる部屋のドア。
……心臓が跳ね上がった。
覗いたら後には戻れない気がしたけど、高尾はドアノブに手をかけてしまった。
「Zzzz」
中に居たのは当然姉の。
丸く蹲ってスヤスヤと寝息をたてていた。
布団が捲れているのに気が付いた高尾は静かに中に入ってに掛け直す。
だが……
「やべ……すげぇ可愛い……」
寝顔がもはや天使に見える高尾。
今さっき抜いたばかりなのに一瞬にして固くさせてしまった。
ドクドク煩い心臓のせいで呼吸が安定しない。
「わり……ねーちゃん、オレ……」
“好きだわ……。”
そう小さな声で言った高尾は、寝ているに顔を寄せて唇同士を触れ合わせた。
ピクッと姉は反応する。
「なあ……オレどーすりゃいいんだよ……。ねーちゃんのせいで落ち着かねぇし……止めらんねぇ……」