【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第3章 *今日だけ【宮地&高尾】*
高尾side
辛いのは……1番辛いのはさんかもな…。
オレの胸の苦しみより何倍も苦しんでる。男2人の間で。
ここはオレがさっさと殴られてさっさと部室を後にすれば丸く収まる筈。
って事はさんを楽に出来んのはオレか…?
宮地さんの怒りを沈められんのはオレか…?
だったら……早く立ち去ろうぜ。
「いやー!ほんっっとすいません!オレが悪かったっす」
『和君…?』
「宮地さん!気の済むまでボコって下さい。お願いします」
「あ…?」
「そしたらオレ帰るんで……もう二度とさんには近付かないんで…っ」
『ダメだよそんなの…!てか先輩は口は悪くても本当になんてした事…!』
「分かってるっすよ。でも何も受けねぇままじゃオレが堪えらんねぇんだわ……」
『っ……宮地先輩!』
「……だったら容赦しねぇぞ」
「はい」
『ダ、ダメー!』
って、めちゃくちゃ痛ぇの覚悟してたのに……
感じたのはデコに軽く弾かれた程度の痛みだけだった。