【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第32章 *ずっと昔から両想い【福井健介】*
これまで福井に頭を撫でられる場面は沢山あった。
テストで良い点を取った時。
一緒に見た映画が怖くて泣いた時。
マネの仕事に疲れてた時。
お弁当作って渡した時。
バレンタインにチョコをあげた時。
親が喧嘩してて悲しくなった時。
いつもいつも側で自分を支えてくれていた福井。
は彼に頭を撫でられるのが1番好きだった。
今はその中でも1位と言えるくらい。
心が満たされる。
だからは腕を回し、そして福井の舌を受け入れた。
「もう大丈夫」と伝えたくて。
「っはぁ……健…?」
「……」
けど福井はあまり長くは滞在しなかった。
唇が離れ、「嫌……待って……」とは一瞬だがそう思った。
でも福井の顔を見てドキッとしてしまい、その思いは何処かへ消し飛んでしまう。
目の前に居る福井は物凄く真剣な顔付きでを見下ろしていたのだ。
見てると焼けてしまいそうな熱い眼差し。
微塵も逸らさずに見つめてくる。
どうして福井はこんな視線を彼女に送るのか。
それはと甘いキスをしてしまった事で、これまでの想いが爆発してしまったせいである。