【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第32章 *ずっと昔から両想い【福井健介】*
「ああ……サンキュ」
顔面ぐちゃぐちゃで想いを吐き出したの頬に、福井はそっと唇を触れさせた。
突然感じた温もりに目を開けたは、直ぐ側に居た福井と目が合う。
すげぇ顔。
と思いながらも、そんなでさえも愛おしいと感じる福井はフッと微笑んで見せた。
「泣き止ませてやるから……ちゃんと受け止めろよ」
そう言っての顔を自分に向けさせた福井は……
おでこでもない、頬でもない……
1番キスしたかった場所に自分の唇を重ねた。
「何恥ずかしがってんだよ」
「だって…っ」
「こっちまで照れんだろ」
「だってだって…っ」
「分かったから。……もう一回な」
さっきのは触れ合わせるだけのキスだった。
だが次にしたキスはその一歩先へと進む。
福井は緊張から固く閉じられているの口を舌先でなぞり、口内への侵入を仄めかす。
「んっ…!」
けどはビクッとしてしまう。
何せした事がないからだ。
それを理解してる福井は流石幼馴染。
不安がるの頭を撫でて「大丈夫だ」と落ち着かせるのだった。