【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第32章 *ずっと昔から両想い【福井健介】*
「……ちげーよ」
「何がっ……」
「お前だよ。……オレの好きな奴」
時間が止まったような感覚。
「ったく……」と言う福井の声を聞きながら、は自分の鼓動がどんどん速くなってくるのを感じていた。
健が私を…?
他の子じゃなくて私…?
直ぐに信じる事が出来ないくらいにとっては嬉しすぎる言葉だった。
そしてやっと受け入れた時、無性に福井の顔が見たくなって布団から顔だけを覗かせる。
「っ……そんな目でオレを見んじゃねぇよ」
「ほん……と…?」
「マジじゃなかったらオレ最低じゃねぇか」
「……っ、健っ……」
「泣きすぎだろお前」
次から次へと枕に吸収されていくの涙。
福井は手を伸ばしての頭を優しく撫でてあげた。
大きくて温かい手に撫でられては安心する。
「勘違いしたぁ…っ」
「ああ」
「私じゃないって思ってっ……」
「ああ」
「っ……好きだよ……健っ……」