第3章 ＊今日だけ【宮地＆高尾】＊

高尾side



別にさんの事でなら殴られても構わねぇと思ってたし、それくらいの事をしたと自覚してる。

押し倒した体制だけならまだ宮地さんの怒りは少なかったかもしんねぇ。

なのにわざわざ「キスした」って言ったのは……


オレからの宣戦布告みたいなもんかもしんねぇな。


けど……何でだよ。
何でオレを庇うんだって……さん……。



「ア？！何がダメなんだよ！」

『わ、私が荷物取ろうとして…バランス崩して倒れただけです！』

「けどこいつはキスしたっつったぞ」

『それは！…それは……』

「いいっすよ庇わなくて」

『けど私突き放さなかったもん！私も悪いよ！だから宮地先輩…！私も制裁受けます、きゃっ！』

「突き放さなかった？この口はオレのだろ？」

『はいっ…』

「警戒心ねぇのか。だからお前が高尾と仲良くしてんのは嫌だったんだ…っ」

「宮地さんちょっと力強くないっすか…？それじゃさんが…」

「うるせぇ！いいか高尾。お前がいくら手を出そうとこいつはオレのだ…！」

『ゃ、んんっ！』