【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第29章 *嫉妬【黄瀬涼太】*
別に、相手が違う女の子だったらどーでもいいっス。
けどっちだから嫌だ。
それにそんな丁寧に教えなくたっていいじゃないっスか。
てかオレにも教えて欲しいっス!
……勉強苦手だけど。
「っち、何してんスか?」
「あ、凉太。今数学教えてるの」
「悪りぃな黄瀬、ちょっとこいつ借りてるわ」
……借りる?
いや勝手に借りないで欲しいんスけど?!
まあ普通一々許可取ったりしないけど!
なんか言い方がムカつくっス。
「ちょっと、何言ってるの?」コソッ
「だってこいつお前の彼氏だろ?」
「そうだけど私は物じゃないんだからさ」
「わり。けど彼女いんのに他の女子の相手してばっかだよなこいつ。お前平気なの?」
「私は大丈夫だけど……」
「オレならお前しか見ねぇのに」
「……へ?」
いやいや内緒話になってないんスけど。
目の前に居るんだからそんなヒソヒソ声でも聞こえるっスよ?
オレならお前しか見ねぇって?
オレはいつでもっちしか見てない。
他はただのファンで、しつこく付きまとってるだけ。
何も知らねぇくせにそんな事言ってんじゃねぇよ。