【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第29章 *嫉妬【黄瀬涼太】*
黄瀬side
何ヶ月か前に彼女が出来た。
同じクラスの女の子っス。
オレに話し掛けて来ないのはこの子だけだなーって思って、最初は物珍しさから声かけたんス。
そしたらもう……ハマっちゃって。
この子とだったら長く続きそうだなって思った。
女の子に不自由した事ないんだけど、どれもこれも続かなかったんスよね。
ていうか勝手に彼女名乗られる事のが多かったかも。
で、予想通り長く続いてる。
今結構充実してるんスよ?
なのに……
オレがこんなに好きでいるのにっちってば……
「あのさ、この問題分かる?」
「え?数学?」
「次じゃん!オレ当たるかもしんねぇからさ!」
「ってそれ宿題じゃん」
「やってねーの!頼む!」
「しょうがないな、分かった。これはね……」
隣の席の奴に勉強教えてるんスよ?
それも和気藹々と。身体寄せて。
……まあ寄せてるのは男の方だけど、明らかに下心がある。
だから嫌なんスよ。