【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第23章 *兄妹【緑間真太郎】*
「違う。何故こんな回答になるのか理解に苦しむのだよ」
「えー?おかしいなぁ……」
……マズいのだよ。
オレが長い間我慢していたからか、隣にが居るだけでムズムズする。
ペンを持っている手を握ってしまいたい、肩を抱き寄せてしまいたい……そんな衝動に駆られる。
「……ちゃん、お兄ちゃん!」
「あ……何だ…?」
「教えてる途中でボーッとしないでよ」
少しむくれながら「今度はどう?」とノートを見せてくる。
やはり間違えていて、当然指摘するのだが……
は自分で消すために消しゴムに手を伸ばし、
オレは自分が消してやろうと消しゴムに手を伸ばしたものだから……
触れ合ってしまったのだよ、こいつの手と。
手が触れただけで鼓動が速くなるオレは小学生かと心で思った。
けどそれ程オレは重症らしい。
「何やってんの?私が先に使うんだからね」
「待て…!」
「え?何?やめてよ手握るとか。ぬわっ!」