【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第20章 *幼馴染は意地っ張り【青峰大輝】*
「バーカ、何一丁前に気ぃ使ってんだ」
「……似たようなセリフどこかで聞いたような」
「好きなだけ溢れさせろよ」
「出来ない」
「何でだよ」
「長く一緒に居るからこそだよ。嫌な事だって分かってて出来ると思う?機嫌悪くなるのも知ってるし、そうされると苦しくなる」
「……許可してやるよ」
「は?」
「甘えてもいいっつってんだよ。つーか、遠慮するような性格じゃなかっただろうが」
「うるさい」
「言え。ほら」
「……近いから先ず離れてよ」
「あ?言わねーと別れんぞ」
本気で言ったわけじゃねぇけど、こいつ……慌てて「嫌!」って言いやがったわ。
オレの両腕掴んで、真っ直ぐ見てくる瞳にジワジワと涙溜まらせやがってよ。
「何マジになってんだ、嘘だよ嘘。そんなにオレが好きかよ」
「っ……大好きだよ!馬鹿ぁ…!」
「最初から素直になってりゃいいんだよ……」
「んん…っ」
んで、「馬鹿ぁ…!」って言った瞬間に流れ落ちたしな、涙。
オレはそれを指で拭いながらキスして……抱きしめてやったわ。