【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第20章 *幼馴染は意地っ張り【青峰大輝】*
って、あの時のオレじゃねーけど……今度はお前が赤くなんのかよ。
そういやこいつから好きなんて聞いた事なかったかもしんねぇ。
オレも安心してたとこあったからな……別に言って欲しいなんて望んだ事ねぇけど……
妙に喜んでるわ、オレ……。
「……ジッと見ないでよ馬鹿」
「もう一回言え」
「は?」
「オレの事好きだって言えっつってんだよ」
「言わなくてもわかるでしょ」
分かるけどよ、言葉にして言われるとちげーんだよ。
そっちこそこっちの考え分かれバカ。
お前からそう言われると嬉しいなんて……言えるかよ。
とりあえず無言の圧力かけるか。
「そう睨んだって言わないよ。あれっきり」
「意地でも言わねぇつもりか」
「そうだよ。また言ったら……」
“気持ち溢れる……”
これ……なんか弱々しく言ってきやがってよ、すげぇ可愛いって思っちまった。
しかもなんか悟ったような気がするぜ。
ベタベタされんのが嫌いなオレに気を使って自分抑えてたんじゃねぇかって。
今更気を使うなんて仲じゃねぇっつーのに……。