第20章 ＊幼馴染は意地っ張り【青峰大輝】＊

「寄こせ…！」

「あ！ちょっと私の肉！」

「ほうへえほ」[もうねぇよ]

「あー！！この馬鹿馬鹿馬鹿！！」

「いふぇえほ！ふぁふふは！」[いてぇよ！殴るな！]

「返せ泥棒！」

「んっ……ハッ、食っちまったわ」

「むーっ！！」



すげぇ顔してんな。
けど睨みつけたって怖くも何ともねぇよ。


それにお前の機嫌を取る方法は分かってるからな、幾らでも膨れてろ。



「あー旨かった」

「……いいもんこっち食べてやるから」

「アン？ってソレ……！照り焼きバーガーじゃねぇか！」

「そうだけど？あむっ」

「あ！テメッ…！」

「ん〜〜〜〜〜！！！ちょー美味しいっ！やっぱハンバーガーは照り焼きに限るよね〜？大輝くん？」



この女ワザとだな。
ワザと両方買って来て見せびらかしてんだろ。


照り焼きバーガーはオレの1番の好物だって知ってて…！



「汚ねぇ手使ってんじゃねぇよ！寄こせ！」

「あー！また人のを…！カップラ食べてればいいじゃん！」

「腹減ってんだよ」

「私のご飯返せ！」

「ん？ふぃはへ」[あ？知らね]

「この馬鹿！変態！色黒！グータラ！俺様！めんどくさがり！カップラ！」

「んだよそれ！」