【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第17章 *会いたかった【紫原敦】*
けど……なんか気になっちゃったんだよね〜、黒ちんが言いたかった事。
だから試合中、オレ観客席見ちゃったし。
特に変わったとこないじゃんって思ったらさ〜……
「あれは……」
その中にちん見つけたんだ。
目が合ったような気がして……一瞬だけ時間が止まったかと思ったよ。
今すぐ駆け出して色々聞いてやりたかったけど……試合中だし出来ないからさ〜……堪えるしかないじゃん。
でもちん見ちゃったからかな〜、オレもゾーンに入れたのって。
……負けたけど。
しかもオレ泣いたし。
「室ち〜ん、オレちょっと抜ける〜」
「どこ行くんだ?」
「どこだってい〜じゃん」
「なら監督に言おう。オレもアレックスに話が、」
「じゃ〜ね〜」
「アツシ…!」
雅子ちんに言ったって無駄だし。
竹刀で殴られる前に消えた方が勝ちでしょ。
試合に負けて悔しくてオレ泣いたんだろうけど……
負けてすっごい嫌だしかっこ悪いけど……
会いたいんだからしょうがないよ。
ちん……。