【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第17章 *会いたかった【紫原敦】*
そんなモヤモヤ抱えて過ごす毎日はホント最悪だった。
IHで久々に秋田から出ても、どっかでバッタリ会えるんじゃないかって探しちゃったりしてさ。
室ちんには突っ込まれるし。
けど結局会えなくて秋田帰って……
もう季節は冬、WC。
無失点で勝ち進めて、今日は黒ちんがいる誠凛との試合。
「紫原君」
「ん〜?」
「試合には関係ないんですけど……」
「何〜黒ちん。まさかまたバスケは好きですかとかくだらない事聞くつもりじゃないよね〜」
「いえ……やっぱり今はやめておきます。試合、全力でやりましょう」
これからやるってのにこういう意味深な事言うのやめて欲しいよね〜。
チラチラ観客席見ちゃってさ〜。
は〜あ。やる前からウザいわ。
「どうした?」
「別に〜。ちょっと黒ちんがウザかっただけだし」
「そっか。試合、勝とうな」
「室ちん、ちゃんと火神相手してよね〜」
「ああ。分かってる」