【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第15章 *好かない婚約者【赤司征十郎】*
よく呑むという事は意外と酒好きで、強いのかと思っていた。
けど真逆だったようでね……30分もしない内に酔っ払ってしまったよ。
「もうやめろ。僕に介抱させるつもりか?」
「でもぉ……美味しいんですよぉ…?これぇ……」
「やめろと言ったらやめろ。これ以上は与えない」
「ああ…!何するんですかぁ……取らないで下さいぃ……」
「更に呑んで自ら面倒を引き寄せるな」
「嫌ですぅ……返して下さい……」
「歩くな。余計に回っ、」
「うわぁ!!」
だから言っただろう、回ると。
自分の限界を把握していないとは呆れる。
早いとこ退いてほしいが……自力では無理か。
「腕を貸せ」
「征十郎さんあったかぁい……」
「僕をイラつかせるな、早くしろ」
「むぅ……はぁい……」
しかしさっきとは別人だ。
甘えるような素振りなど、今まで一度も見せた事はなかったからね。
まあ僕を嫌っていたんだから当然だけどな。