【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第15章 *好かない婚約者【赤司征十郎】*
そして準備が整い、今食事をしているのだが……
無言だね。
初めに僕が「美味しいよ」と言って以来何もない。
まあ無駄に会話をする必要はないが、これでは少々物足りないな。
「実は美味しい酒がある、呑もうか」
「あ、はい……」
「今用意しよう」
シャンパンやワインもあるがやはり日本酒か。
湯豆腐だからね、こっちのが合うだろう。
しかしと酒を呑むのは初めてだ。
弱いか強いかは分からないな。
「日本酒ですか…?」
「苦手かな?」
「い、いえ」
「僕が取り寄せたものだ。味は保証するよ」
「では……いただきます」
弱い体質なら日本酒はかなり効くだろう。
僕でも多少はピリッとくる。
このピリッとする感じが好きでよく呑むが……果たしてはどっちだろうね。
「どうだい?」
「あ……美味しいです」
「ここに置いておくから好きなだけ呑むといい」
「は、はい」
酒を勧めたといっても僕からはつがない。
そこまでする必要がないからね。
が……彼女はよく呑む。
向こうもこの雰囲気は嫌らしいな。