【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第13章 *転校【氷室&高尾】*
氷室side
今までオレが居なくてもやって来れたんだし、このままでもいいって選択肢もあった。
……けどすまないカズ。
もうとは離れて暮らしたくないんだ。
『それってもう決まってるの…?』
「ああ。来週には秋田に行くよ」
「ちょ、辰也さん!それじゃオレ達……」
「付き合い続けるか別れるかは二人の自由だよ。ただ……東京と秋田は遠い」
そう、遠い。
高校生がそう簡単に行き来できるような距離じゃない。
お金も時間もかかる。
オレの意見を言わせて貰うなら……キミ達に遠距離はまだ早いと思うよ。
『そんな……』
「ま、まっさかー!ジョークじゃないってのがジョークなんじゃないんすかー?」
「いや、本当だよ。だから秋田に行くまで……どうするかよく話し合うといい」
「っ……」
『高尾くん……』
「ちょっといいっすか……ちゃんと二人きりにして欲しいっす……」
「わかった。ならオレはリビングに居るから」
『お兄ちゃん…!』
「ごめん。でもオレはもうお前と離れたくないんだ。わかってほしい……」