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【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】

第8章 *熱中症【黒子テツヤ】*


「あっ…!」



数秒反応が遅れてましたが気付いてくれたようです。


……わざわざ教えてしまう僕は意地悪でしょうか。
でも慌てている様子が見れて満足です。










……いや、満足じゃないです。

出来るものなら……直接さんとキスしたい。




「えっと……タ、タオル濡らし直しますね…!」




丁度その時、さんは僕の額に乗せられていたタオルを取ろうと手を伸ばしてきました。

けど彼女はそれを掴むことなく……僕の手に握られてしまう。



「あ、あの…!」

「僕はもう大丈夫です。ありがとうございました」

「いえ…!なら良かったです……」

「お礼……させてもらえませんか…?」

「いいですよそんな気にしなくても…!私はやりたくてやってただけですし……」

「でもキチンとお返しはしたいです」

「お返しって……何をするんですか…?」

「そうですね……なら少し目を瞑っててもらえませんか?」

「は、はい……瞑りました」

「……さん」

「? はい…?」

「本当にありがとうございます……」
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